このままではヤバい。
このままガーディアンフォースみたいな生活を続けていくわけにはいかない。
第一、僕には守るべきものなどありはしないのだ。
最近の僕はさすがに危機感を感じ始めていた。
そういうわけで管理人「職業訓練」なるものを受けることにした。
職業訓練というのはただでいろんな講座が学べるという、素晴らしいシステムである。
いろんな講座を比較検討してみた結果、DTPデザインの講座に応募してみることにした。
「DTP」というアルファベットが何を意味するのか分からない管理人だが、「FBI」とか「CIA]とか何の頭文字か分からなくても何となく通じるので、同じノリでどうにかなるだろう。
そういうことにしておこう。
応募用紙を貰ってきてさっさかさっさか記入する。
管理人は筆圧が超強いのでボールペンで字を書いているとマッハで手が痛くなる。
たった一枚の紙切れを書きあげるのに相当の時間を消費してしまう。
応募の条件として「就職を強く希望する人」という一つのルールが存在するので、今の僕の灰色の髪では面接の際不利になるかと判断し、美容室に行って髪をオリーブ色に染めなおしかなり短めに切った。
書類作成の段階からすでに戦いは始まっているのである。
応募し、面接の日がやってきた。
スーツに着替え面接会場へと向かうが、僕が現在持っているスーツは僕がおっさん化する前に買ったものなのでかなりきつい。
何とか着れるが激しい運動はできそうにない。
もしも、面接官がこちらの心理を動揺させるために、とりあえず100メートルダッシュ十本行こうか、とか言ってきたら完全にお手上げである。
何の面接ですか。
面接会場は北の大陸の荒野にぽつんと立っている建物だったので、事前に下見に来ていなかったため訪れた際に、
「ここが面接会場でしょうか?」
「違います」という返答があるのではないかと別な意味で不安になる管理人だったが、それは杞憂に終わった。
建物内に侵入し待合室で自分の呼ばれる番を待つ。
デザイナーという花形職の講座のためか待合室はいっぱいで、僕のボルテージも徐々に上がっていく。
僕の番が回ってくる。
ドキドキしながら階段を上る。
ドアの前で深呼吸して、ノックを三回する。
返事を待ってドアを開けた。
面接官は二人。
眼鏡の女性と厳しそうな顔つきの中年の男性。
具体的なヴィジョンに対する質問が多く、何をやりたいのか、何をするのか、訊かれまくった。
冷静に考えれば質問のどれがフェイクで、どれが本命か(俗な言い方をすれば何を吐かせたいのか)慮ることはそれほど難しくはなかったと思うが、そのときの僕は緊張でカチコチで似たようなことを繰り返すだけ。
心の熱を押しつけるだけで、自身の深みを全くアピールできなかった。
そんなわけで、後日送られてきた封筒には「不合格」の文字が記されていた。
しかし、管理人は現在職業訓練を受けている。
この事実はどうしてなのか。
興味のある方は推理してみていただきたい。
続きます。
拍手してくださる方、
ありがとうございます。
追記にて、
NC Muroさん、HIROKIさんにコメント返信があります。
このままガーディアンフォースみたいな生活を続けていくわけにはいかない。
第一、僕には守るべきものなどありはしないのだ。
最近の僕はさすがに危機感を感じ始めていた。
そういうわけで管理人「職業訓練」なるものを受けることにした。
職業訓練というのはただでいろんな講座が学べるという、素晴らしいシステムである。
いろんな講座を比較検討してみた結果、DTPデザインの講座に応募してみることにした。
「DTP」というアルファベットが何を意味するのか分からない管理人だが、「FBI」とか「CIA]とか何の頭文字か分からなくても何となく通じるので、同じノリでどうにかなるだろう。
そういうことにしておこう。
応募用紙を貰ってきてさっさかさっさか記入する。
管理人は筆圧が超強いのでボールペンで字を書いているとマッハで手が痛くなる。
たった一枚の紙切れを書きあげるのに相当の時間を消費してしまう。
応募の条件として「就職を強く希望する人」という一つのルールが存在するので、今の僕の灰色の髪では面接の際不利になるかと判断し、美容室に行って髪をオリーブ色に染めなおしかなり短めに切った。
書類作成の段階からすでに戦いは始まっているのである。
応募し、面接の日がやってきた。
スーツに着替え面接会場へと向かうが、僕が現在持っているスーツは僕がおっさん化する前に買ったものなのでかなりきつい。
何とか着れるが激しい運動はできそうにない。
もしも、面接官がこちらの心理を動揺させるために、とりあえず100メートルダッシュ十本行こうか、とか言ってきたら完全にお手上げである。
何の面接ですか。
面接会場は北の大陸の荒野にぽつんと立っている建物だったので、事前に下見に来ていなかったため訪れた際に、
「ここが面接会場でしょうか?」
「違います」という返答があるのではないかと別な意味で不安になる管理人だったが、それは杞憂に終わった。
建物内に侵入し待合室で自分の呼ばれる番を待つ。
デザイナーという花形職の講座のためか待合室はいっぱいで、僕のボルテージも徐々に上がっていく。
僕の番が回ってくる。
ドキドキしながら階段を上る。
ドアの前で深呼吸して、ノックを三回する。
返事を待ってドアを開けた。
面接官は二人。
眼鏡の女性と厳しそうな顔つきの中年の男性。
具体的なヴィジョンに対する質問が多く、何をやりたいのか、何をするのか、訊かれまくった。
冷静に考えれば質問のどれがフェイクで、どれが本命か(俗な言い方をすれば何を吐かせたいのか)慮ることはそれほど難しくはなかったと思うが、そのときの僕は緊張でカチコチで似たようなことを繰り返すだけ。
心の熱を押しつけるだけで、自身の深みを全くアピールできなかった。
そんなわけで、後日送られてきた封筒には「不合格」の文字が記されていた。
しかし、管理人は現在職業訓練を受けている。
この事実はどうしてなのか。
興味のある方は推理してみていただきたい。
続きます。
拍手してくださる方、
ありがとうございます。
追記にて、
NC Muroさん、HIROKIさんにコメント返信があります。
>NC Muroさん
コメントありがとうございます。
僕も新しいことを始めてみるのはいいことだと思います。
ただ、僕は飽きっぽい性格なので中途半端で終わらないか少し不安もあります。
しかし、支持してくださる方がいる限りいいものを作ろうとも思っています。
>HIROKIさん
コメントありがとうございます。
寝れない気持ちは、明日の遅刻を危惧するような感じでしょうか。
コンビニのおにぎりはもうちょっと多く入荷してくれればいいのに、と常々思っている僕ですがあれはどうしたものなのか。
店主の思惑に僕たち消費者は踊らされるしかないのか。
もうちょっと早く買いに行くくらいしか打開策はないようです。
コメントありがとうございます。
僕も新しいことを始めてみるのはいいことだと思います。
ただ、僕は飽きっぽい性格なので中途半端で終わらないか少し不安もあります。
しかし、支持してくださる方がいる限りいいものを作ろうとも思っています。
>HIROKIさん
コメントありがとうございます。
寝れない気持ちは、明日の遅刻を危惧するような感じでしょうか。
コンビニのおにぎりはもうちょっと多く入荷してくれればいいのに、と常々思っている僕ですがあれはどうしたものなのか。
店主の思惑に僕たち消費者は踊らされるしかないのか。
もうちょっと早く買いに行くくらいしか打開策はないようです。
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