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 第二階層海嶺の水林へ到達したマチカゼ達は辺りの様子に戸惑った。
 なんか珊瑚的なものとか海草的なものとかがあるのである。おまけに魚までいる。
「水族館みたいアル」
「魚だ。魚が食べたい」オメガはじゅるりと涎をすする。
 直に魚見て涎って出るのか? 想像力豊かな娘ですね。
「どういう原理でこの空間が維持されているのかは知らねえけど、なんかすごいさ」
 蒼い樹海を進み探索を続けるマチカゼ達は、星詠みの少女カナエと出会った。
 彼女もマチカゼ達を認めると、微笑みながら歩み寄ってくる。
「お久しぶりです皆さん。第一階層ではお世話になりました」
 丁寧に頭を下げる彼女だったが、その表情は暗い。
「いやいや、たいしたことはしてないよ。そうだ、今度二人で星を見に行こう」
 ハルイロがキムさんにグーで殴られて水林の奥の方に連れて行かれる。
「どうかしたのかい?」
 マチカゼの気遣いにカナエは小さく微笑みながら言葉を返す。
「……なぜだかわからないのですが、アタシこの水林が怖いんです」少女は寂しそうに呟く。「毎日、夢を見るんです」
「どんなさー」
「アタシは誰かとこの水林を冒険していて……、そして気付けば魔物に囲まれているんです。……そして、一緒にいる誰かがアタシを庇い、血塗れに」
 カナエはそこまで話すと頭を振り口を閉ざす。
 ついに来た死亡フラグ。
 CERO A だけど大丈夫なのか。
 アガタが死ぬな。
「何かを怖いと思うのは冒険者として必要な要素だと思うさ。でも、それも度を越すと問題さ。調子が戻るまで探索を控えた方がいいみたいに俺っちには見えるさ」
 マチカゼはぽん、とカナエの頭に手を置いた。
 貴重な美少女を減らすわけにはいかないのである。
「でも、アタシがいないとアガタが一人で探索しなくちゃならなくなるんです」
 なんていい娘だ。
 代わってくれアガタ、死にたくないけど。
「でも少し考えてみますね」カナエはぺこりと頭を下げて、
「相談に乗ってくれてありがとうございます」と言った。
「いやいや、たいしたことはしてないよ」
 キムさんを振り切ったハルイロが会話に加わってくる。
 ぼさぼさになった髪に藪の小枝が刺さっている。
「カナエちゃん、一緒に街に戻ろうか?」
「いえ」
 マッハで振られるハルイロ。
「……アガタがいるんでもう少しここにいます」
 なんて健気な。
 おのれアガタめ。
 くそっ、羨ましいな。死にたくないけど。
  
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05/29|世界樹の迷宮3コメント(0)トラックバック(0)TOP↑
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