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 その広間には巨大な白い鯨の姿があった。
 鯨見たことないけど。
 水族館にいるのは大きくてもイルカなのである。
 その白い鯨の澄んだ目がマチカゼ達を見つめ、知性の光が瞬くと共にあの声が響いてくる。
「その覚悟は見事なり! されど汝らの旅はここで終わる。最後の相手が我であることを喜べ!」
「言ってくれるさ」マチカゼは不敵な笑みを浮かべそう言った。
「俺っちが突っ込んで切り崩すからサポートを頼むさ」
「おい、正気かよ。マジでアレに一人で突撃かますのかよ?」
「いや、マチカゼの策が最善だ。持久戦に持ち込まれればこちらが不利だ。それに、敵が巨体なら巨体な分だけ死角も大きい。上手くはりつければ戦いの主導権はこちらが握れる」最も並の神経でできるようなことではないがな、とシルヴィアが付け足す。
「でも、速さならオレの方がマチカゼより上だぜ。その作戦なら速い奴の方が適任だろ?」
 シルヴィアは視線をハルイロの腰のホルスターに移し、
「その銃で敵の攻撃をどうやって受け止める気だ? お前だと敵の反撃を食らえば即死だ」と言う。「私は見方が死ぬ可能性のある作戦など採用しない」
「随分とあいつのことを信頼してるんだな」ハルイロは鼻で笑う。
「お前のことも同じくらい信頼してるぞ」
「まいったね」苦笑するハルイロ。
 眼前の巨体から裂帛の咆哮が上がる。
 それは戦いの叫びであり、マチカゼ達は武器を構えその声に応えていく。
 白鯨に対し、剣を下段に構えたまま一直線に駆け抜けていくマチカゼ。
 敵の放つ水球を左右にステップするだけで回避する。
 間合いを詰めたマチカゼは慣性エネルギーを全て攻撃力に変換し、渾身の力で刺突を繰り出す。
 その一撃は巨大な頭部に浅く刺さるだけで、相手には大したダメージを与えられない。
 (こいつ硬えさ)
 マチカゼは剣を引き抜くと同時に反射的に右に跳んだ。
 先程までマチカゼのいた空間を鯨の頭が通り抜けていく。
 ハルイロとシルヴィア、二人による左右からの飛び道具の連射にも白鯨は煩わしそうに巨躯を揺するだけで、こちらも殆どダメージがない。
 (一極集中で倒すなら剣よりも貫通力の高い槍の方がいいか)
「それならこっちに敵の注意を引きつけとく必要があるさ」
 マチカゼはあえて死角から出て白鯨に軽く切りつけ再び死角へと滑り込む。
 そしてそれを何度も繰り返す。
 落ちる木の葉のようにちらちらと視界の隅に現れては消えるマチカゼに相手は焦れたように頭を振りマチカゼを追う。
 その隙にオメガが額の傷に一撃を加えた。
「ブリッツリッタァァー」
 オメガが咆え、紫電を帯びた槍が白鯨に深々と突き刺さった。
 白鯨は大きく息を吸い込み始める。
 オメガは刺さった槍を抜こうとしているがなかなか抜けない。
「オメガッ! 槍を放して逃げろ」
 オメガは不思議そうな顔をするもマチカゼの指示に従った。
 白鯨は吸い込めるだけ空気を吸い込むと、凍てつく冷気の波を吐き出した。
 マチカゼは歯噛みすると、冷気の射線上にいるシルヴィアとキムさんの前に立ちはだかり、身体を使って壁になった。
 激しい冷気がマチカゼの身体を凍りつかせていく。
 (ぐっ、足が動かねえさ)
 動きの止まったマチカゼに白鯨は巨体で押しつぶしにくる。
「マチカゼ!」シルヴィアが絶叫した。 
 
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