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「マチカゼ!」シルヴィアが絶叫する。
 白い鯨の巨体が動けないマチカゼに迫る。
 そのとき横合いから弾丸が発射され白鯨の左目に命中した。
 目測を誤った白鯨は軌道を逸らしマチカゼの右をざざざ、と通り過ぎていく。
「信頼されてんならオレもこれくらいやんねえとな」ハルイロが不敵に笑った。
 海王はそれで力を使い尽くしたのか動きを止めた。
 マチカゼ達は持てる力を振り絞り強大な相手を打ち倒した。
 マチカゼ達の目の前にその巨躯は横たわり、今まさに息絶えようとしている。
「……すまぬ、王よ。我は約定を守れなかった……」
 弱々しい声がマチカゼ達の頭に響く。
 そしてその声はマチカゼ達にも語りかけてくる。
「小さき……、いや、大きな者よ。もはや止めぬ。先へ進むがいい。そして……真実を見ろ。深都へ訪れ、深王に会え。そして知るがいい。秘するは秘するだけの訳があることを……」
 白鯨は続ける。
「願わくばそれを知った汝らが正しき未来を選び、彼にとっての救いにならんことを……」
「ちょっと待つさ。約束って何さ?」
 それが自分達を先に進ませないことだけではないことをマチカゼは理解していた。
 ゆえに問う、どうしてか、と。
 海王は濁った瞳で不思議そうにマチカゼを見る。
「汝は少し変わっているな。汝ならば……」
 海王はそこまで告げると、目を閉じ完全に意識を閉ざしてしまった。
 
 海底から下へ続く階段を下りたマチカゼ達は、ひらけた明るい場所に到達し思わず息を呑む。
 視界に入りきらないほどの大きさの巨木が中心にそびえ、その周囲を数多くの建物が囲んでいる。
 この場所が海の底であることを忘れさせるくらい、ここは都市として存在していた。
 呆然とその街並みを眺めていると、マチカゼ達の耳に聞きなれた少女の声が聞こえた。
 オランピアの声だった。
「遂にここまで来てしまったか。そう、ここは深都。あなた達が目指した海底に沈む幻の都市」
 ローブだけを羽織っているオランピアはマチカゼ達の前に現れると、何か諦めた様子で穏やかに言葉を続ける。
「深王はおっしゃった。あなた達の良心に頼り、頼みたいことがあると」
 そう言って、少女は自身が羽織るローブに手をかけそれを投げるように脱ぎ捨てる。
「ぐぁっ」
 マチカゼは目
を両手で覆い微妙な隙間からオランピアを窺う。
 ハルイロは拳銃の早撃ちの如き速さでカメラ付き携帯を取り出す。
 あわや撮影か、というところでグーで殴られた二人は近くの茂みに運ばれていった。
「見るがいい。これが深都を隠す秘密の一つ。私は人ではないのだ」

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 追記にて、
 有里さんにコメント返信があります。


>有里さん
 コメントありがとうございます。
 全然迷惑ではないので大丈夫です。
 気を遣われると逆に僕が申し訳ない気になってしまいます。
 僕は単純なので、有里さんからコメントをいただけただけで大幅プラスなのです(笑)。
 書いた記事にリアクションをしてもらえるのもとても嬉しいです。
 今後もよろしくお願いします。

 
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06/22|世界樹の迷宮3コメント(1)トラックバック(0)TOP↑
この記事にコメント
トキワッチのスケベ……ラブシーンとか、ないのですかね?
From: ハタハタ * 2010/06/22 09:06 * URL * [Edit] *  top↑
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