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 フカビトの身体が古い細胞が入れ替わるみたいに変化し、デスサイズを持った魚人のような形になり、湧いて出てきた人魚のような魔物の前に位置取る。
 マチカゼは一瞥し眉をひそめる。
 (て、ことは人魚の方は支援タイプってことか)
「とりあえず、連係プレイで二匹を引き剥がしてから人魚を先にぶっ潰すさ」
「そうだ。私とハルイロで集中砲火を浴びせフカビトの動きを止め、マチカゼとオメガで両サイドから挟み撃ちして二匹を分断する」
 マチカゼは頷き、オメガは分かったと返答する。
 先制のマチカゼの斬撃を人魚は回避するが体勢が崩れる。
 そこにオメガが長槍で追撃を加えようとするが、フカビトがそれに反応しデスサイズで槍の軌道を逸らせる。
 しかしそれこそが次の一撃への布石。
「接近戦をできるのはその二人だけじゃないんだよ」
 フカビトの作った僅かな隙にハルイロは深く踏み込んで敵に肉迫する。
 両手で構えた銃をフカビトの顎に押し当て、ゼロ距離でトリガーを引く。
 骨の砕ける鈍い音と共にフカビトの顎が跳ね上がる。
 ぐしゃり、とフカビトが崩れ落ち、主をなくした人魚は元のどろどろしたものへと返っていった。
 ヒトのような、魚のような、異形の敵を倒したマチカゼ達を眼前に伏した子供は珍しげに見上げている。
 その目は驚きと、そして喜びが浮かんでおり、明らかにマチカゼ達の出現を楽しんでいるようだ。
 しかし、表情とは裏腹に、その身体から流れ出た血肉は蠢きいつまた魔物と化すか分からない。
「こんだけやっといて今更かもしんないさ。でも、俺っち達はお前を知るためにここに来たさ。そっちに敵意がないなら戦う理由がないさ」
 フカビトはマチカゼを不思議そうに見てから、
「……敵意か。あろうとなかろうと同じことだが、まあいい。何用にて僕に会いに来たのか?」
 流暢に言葉を操るその子供に、マチカゼ達は深王にフカビトに会え、と言われ訪れたことを話した。
「フカビト……か。人の仔らが僕ら眷属に愚劣な名を付けたものよ」フカビトは嘲るような口調でそう告げつつ紅い目でマチカゼ達を凝視する。
「ニエになる意志がないなら変えれ。僕はこう見えて忙しいのだ」
 フカビトと呼ばれし生物はテレビをつけ、寝転がり煎餅をバリバリ食べながら言う。
「理解したか? それがフカビト。人類を恐怖に陥れる最悪の生物だ」
 いや、ある意味そうかもしれないけれど。
 いつの間にか部屋に入ってきたオランピアがマチカゼにそう告げる。
「そして、この子供のような者が真祖と呼ばれるフカビトの王。その子らはこの者から誕生する。あまりに危険なため、深王様が百年近く前に捕らえ、以後この灼熱の地、断罪の間に封じてある」
 (深王様が、か)
「なるほどなるほど、そういうことかい」マチカゼは目を細めた。
  
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