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 燃えるように紅く染まった迷宮を進んでいくマチカゼ達の前に一人の人影が現れた。
 性格の悪い社員だった。
 とてもじゃないが接客業はできそうにない目付きをした青年が言った。
「深都の兵が来るかと思ったがお前達か。まさか俺を止めに来たわけではないだろうな?」
 絶好の前フリをしてくる青年。
「止めに来たさー」
「そうなのか」
 性格の悪い社員は口元に笑みを浮かべからかうようにそう告げる。
「お前達には伝えていなかったが、実は俺も元老院もみな、深都の存在やフカビトのことは知っていた。知った上であえて冒険者を使い深都を目指し迷宮を進んできた。それもこの日のためだ」
 性格の悪い青年は溶岩を見つめている。
「訳は……、理由は全て姫様にある。俺も元老院も姫様の為にと信じ、今日に至るまで戦ってきた」
 言葉を紡ぐ青年の瞳は、どこか遠くを見つめ過去を思い出しているかのようだった。
「tookieよ、俺を信じろ。お前らはまだ何が真実で何と戦えばいいのかを知らぬ。まずは海都へ戻れ。そして元老院で姫様の話しを聞け。そうすれば真実が明らかになるだろう」
 青年はそこまで話すとマチカゼ達の目の前から離れていく。
 そして途中でくるり、と振り返ると、
「tookie、選ぶがいい。己の正義を。何が本当で、何が信じるべきことか。自分の目と耳で確かめろ。分かったならさっさと行け」と言った。
 海都へと戻ったマチカゼ達は元老院を訪れた。
 姫様の体調が良くなったとのことで直接話しをすることができた。
 いつもおばあさんと話をする広間を抜け階段を上っていく。
 豪奢な飾りのついた左から二番目のドアを開けた。
 ドアの向こうにあったのはぶどう園みたいな部屋だった。
 柱には植物のつたが巻きつき紫色の実がたわわに実っている。
 天蓋つきのベッドに腰掛けた銀髪に緋色の瞳の少女はマチカゼ達ににっこりと微笑みかけた。
 しかし、マチカゼとハルイロの反応は微妙。
「前作の姫の方が」
「可愛かったさー」
 倦怠期の夫婦のような鉛色のテンションで呟くハルイロとマチカゼ。
「綺麗とか可愛いとか容姿で人を評価するのは良くないアルよ」
 しかしながら、ギルドtookieの女性メンバーランク3位の、つまりドベのキムさんがそう言っても悲しいだけだった。
「皆様。お久しぶりです」
「え、会ったことありましたっけ?」
「親書を届けて頂いたと聞いております。ありがとうございます。そのおかげで、海都の冒険者や一部の民が深都に入国できたとも聞いております。皆様は海都と深都を自由に行き来しその都市の人々と交流を深めているそうですね」
 白い海都の姫は覚悟を決めたように微笑を消し真顔に戻った。
 そして彼女は事実を語った。
 
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07/13|世界樹の迷宮3コメント(0)トラックバック(0)TOP↑
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