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 恩師の家を訪れた僕を待っていたのは、かつて僕が書いた作品だった。
 詩や小説などその数は決して少なくない。
 恩師はありがたいことに僕の作品を取っておいてくれたのである。
 僕が詩を書くというのは意外な感じがされるかもしれないが、僕はもともと詩書きから小説書きへと転向した人間なので、恩師に師事していた頃は主に詩をメインに書いていたのである。
 なぜ転向したかについては後述したい。
 楽にしてていいよ、と言われた僕は椅子に座り出されたお茶を一口飲んだがそれでも喉の渇きは一向に治まる気配がなかった。
 非常に緊張する。
 他人の家に上がるというのは僕にしてみれば一大アドベンチャーなのである。
 僕が足をぷらぷらさせ落ち着きなくしていると、恩師が僕の目の前に僕の書いた作品を置いた。
 紙の束が山二つ分、結構な量である。
 僕は適当に選んだ詩を読んでみた。
 作者の切なさの中に宿る知性を想起させるオーラを感じた。
 当時の僕ちょっとイタいけどすげえ。
 明らかに自分でも才能が下り坂になっているのが分かる。
 その前に人生自体が下り坂であり、それに比例した能力の減退なのかもしれないが、あるものがなくなっていくのは確かであった。
 せめてもの救いは小説の技術が当時よりも向上していることくらいだった。
 当時の僕が書いた小説は、改めて見るとそれはもうお粗末なできであった。
 なんとかして黒歴史にできないだろうか。
 誰にでも消したい過去はあると思うが、僕の場合消したくない過去が一握りで、あとは全部消したいことばかりである。
 なぜ僕が方向転換しなければならなかったのか。
 恩師は言った。
「君は過去に作品を書き評価されてからいいものが書けなくなった。君の頭はうけることでいっぱいでしょう。心から書きたいものを書いていない。それを治せなければ君は前よりいいものを書けない」
 その通りだった。
 詩においてはその傾向が激しく出てしまうためそれをネタでカバーできる小説に切り換えざるをなかったのである。
 当然そろばんで書いたものが魂で書いたものに及ぶべくもない。
 だが、そう知ったところで何をすればいいのだろうか。
 僕の本質にミックスジュースのように完全に混ざってしまった雑念。
 それを取り除くのはミックスジュースからぶどうジュースだけを抽出するくらいに困難なことに思える。
 そもそも、読者を想定せずに書くことは重要なのかどうかが分からない。
 文学や哲学においてはそうなのかもしれないが、僕は読者が喜んでくれればそこで満足してしまう。
 一体誰が僕に高尚さを求めるというのだろうか。
 そういうわけでせっかくのアドバイスをスルーしたためこんな人間ができてしまいました。
 才能溢れる中高生のみんなも気をつけないといけませんよ。
 
 
 追記にて、
 ブリゼさんにコメント返信です。
 拍手してくださる方ありがとうございます。

>ブリゼさん
 コメントありがとうございます。
 僕のペースというものを考えてみます。
 自分の強みを伸ばしてみるのも良いかもしれませんね。
 
 
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