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 もう一人の新型

 ヒデオ達第一班はツバキから何か重要な発表があると言われて、エントランスのテーブルに集められていた。
 しるこをすするヒデオの背後、階段を下りたところにある大型モニタの前で女子が二人でひそひそと話しているのが聞こえる。
「また新型が来るんだって」
「ロシア支部から支部長が連れて来たらしいよ」
「噂をすれば……」
 ツバキが一人の少女を伴いやって来た。
「紹介するぞ。今日からお前達の仲間になる新型の適合者だ」
「アリサ・イリーチニナ・アミエーラと申します。本日一二〇〇付けで、ロシア支部からこちらの支部に配属になりました。よろしくお願いします」銀髪碧眼の美少女アリサが言った。
「女の子ならいつでも大歓迎だよ!」
 全日本男児の心の叫びをコウタが代弁する。
「よく、そんな浮ついた考えでここまで生き長らえてきましたね……」
「……へ?」
「その通りだ。僕達は人類(主に美女、美少女)の未来のために戦っている。少しは自覚を持ってくれ、つなぎの人」
 ヒデオはこういうときのために事前に用意しておいたキメ顔をアリサに向けて言った。
 アリサの反応はない。
「彼女は実戦経験こそ少ないが、演習では抜群の成績を残している。追い抜かれぬよう精進するんだな」とツバキが言った。
 その言葉には厳しさの奥に優しさみたいなものがほんの少しだけれど含まれているような感じだった。
「なるほど、ヒデオとは真逆のタイプみたいだな」リンドウが軽口を叩くと、
「リンドウさん、それ気にしてるんですから言わないでくださいよ」ヒデオは困ったような顔をする。
 ヒデオは演習をしたことがあまりない。
 フェンリル極東支部の神機使いの中でもぶっちぎりで少ない。
 それは求められる能力が他の神機使い達と違うからだ。
「アリサは以後、リンドウについて行動するように」
「了解しました」
 ツバキとリンドウがエレベータの方に行ってしまうとコウタが口を開いた。
「ねえ君、ロシアから来たの? あそこってすげー寒いんでしょ?」
 アリサはどうでもよさげに、
「そんなことどうでもいいでしょう」と言った。
「その通りだ。僕達は何処であろうとそこに住む人(主に美女、美少女)がいる限りそこで戦わなければならない。神機使いに場所は関係ない」
 ヒデオが予備のキメ顔で言うもまたもアリサは無反応。
 ヒデオはがっくりと肩を落とし自室に戻った。
 ドアを開け、閉める。
 そして、思いっ切り息を吸い、吐く。
 ヒデオはターミナルの前に立ち、
「アリサ・イリーチニナ・アミエーラ、ね」と一言呟く。
 起動されたターミナルの画面には赤い瞳が映っていた。
 
 

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