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 夢の終わり

 ヒデオがコウタとサクヤとソーマの四人を率いてのミッション中にそれは起こった。
 リンドウとアリサのチームと遭遇したのである。
「何?」ソーマが珍しく動揺を顕わにする。
「お前ら?」かなりの場数を踏んでいるリンドウでも納得がいかないという感じだ。
「あれ、リンドウさんなんでここに……」とコウタ。
 その合間にアリサが息を呑んだのをヒデオは見逃さなかった。
 しかし、状況的に驚いたとしても何の不思議もないのでヒデオはあえて何も言わなかった。
「どうして同一区画に二つのチームが…… どういうこと?」
 サクヤがこの場の全員が思っている疑問を口にした。
 サクヤの言う通り通常同一区画に複数のチームが動員されることはまずない。
 神機使いが不足している現状において、配置される神機使いの一人、二人が被害者の数に大きく影響を与えるからである。
「考えるのは後にしよう。さっさと仕事を終わらせて帰るぞ。俺達は中を確認。お前たちは外を警戒。いいな」
 リンドウとアリサは朽ちた建物の中へと入って行った。
 金属が擦れあうような音がした後に、アリサの悲鳴と轟音が聞こえた。
(何かが違う)
 異変に気付いたヒデオは、ソーマとコウタに目配せして朽ち果てた建造物の中へと飛び込んでいく。
 サクヤもそれに続いた。
 そこは教会のようだった。
 フロアにいたのはアリサ一人。
「あなた、一体何を……」サクヤは責めるようにアリサに問う。
「違う、違うの。パパ、ママ……私、そんなつもりじゃ……」
 アリサの様子がいつもと違う。
 何かが決定的に、致命的におかしい。
 狂気の中にある狂気。
 例外の外にある例外。
 そう、ヒデオは感じた。
 しゃがみ込んだアリサに崩落した天井。
 リンドウの姿はない。
 ヒデオは瞬時に状況を理解し、瓦礫に向かって叫ぶ。
「リンドウさん、聞こえていますか! 第一部隊指揮官として命令します。死ぬな。死にそうになったら逃げろ。そんで隠れろ」
 それは一番最初にヒデオがリンドウから命じられたものだった。
「あなたが戻ってくるまでは、この僕が……。この川村ヒデオが第一部隊を守ります。守ってみせます。だから……、死なないでくださいね」
 サクヤは瓦礫へ銃弾を放つが、質量の差なのか岩塊はびくともしない。
「撤退します」とヒデオはサクヤに冷徹に言った。
「何言ってるのよ?」サクヤが反論する。そんなことは認めない、と。
「撤退ですよ。僕達だけで逃げるんです」
 しかし、ヒデオは熱のこもらない平坦な声でそう言う。
「ダメっ! リンドウだけおいて帰るなんてできない」サクヤは拒絶する。
 外でも、「まずいな、こっちも囲まれてやがる」ソーマがバスターブレードを構え、敵との間合いを測る。
 プリティヴィ・マーダは咆哮を上げると突進しコウタを突き飛ばし、建造物内部へと入ってきた。
 ヒデオは臨戦体勢を取り、敵へと切りつける。
「このままでは僕達は全滅します」
 ヒデオは言葉を投げかける対象であるサクヤの方も見ない。
 振り返るわけにはいかなかったから。
「でも」
「あなたがリンドウさんのことを本当に思っているなら、彼の命より彼の思いを尊重するべきです。あなたが今言ってることはただの自分勝手な我がままです」
「嫌よっ!」それでも彼女は拒む。
(どうする。どう言えばこの人は分かってくれるのだろうか)
 コウタのときは自分ひとりだけだった。
 でも、今は違う。
 ここで譲れば他の隊員全員が死の危険にさらされてしまう。
 最悪全員が死ぬ。
 そんなことをするわけにはいかない。
「アリサをつれてアナグラヘ戻れ。これは命令だ。サクヤ、みんなを統率。ソーマ、退路を開け。ヒデオ、後を頼む」ヒデオとサクヤの口論を聞いていたらしいリンドウの言葉でやっとサクヤは神機使いとして機能しだした。
「全員必ず生きて帰れ」
 リンドウのその言葉を残してヒデオ達はアナグラヘと帰った。
 リンドウをひとり残して。
 

 拍手ありがとうございます。
 追記にて、
 まきなさん、cabatyさんにコメント返信があります。
 

>まきなさん
 はじめまして。
 コメントありがとうございます。
 なるほど、最後のレーザーのサイズを L から M にするだけでかなり違いますね。
 管理人は数学の証明とか模範解答と一字一句同じでないと不安になるくらいのマニュアル人間なので、サイズを変えるというのは大冒険でした。
 バレットの種類も非常に多いのでいろいろ試してみたいと思います。
 どういうやつが強いのかとかお風呂とかで考えるのはとても楽しいです。

 
>cabatyさん
 コメントありがとうございます。
 情報戦を制すものが戦を制す。
 知らなければどうしようもないことでも、知っていればどうにかなるかもしれない。
 よくそういうことを感じている管理人です。
 ゴッドイーター始めたてのみんな、cabatyさんのブログを見に行こう。
 情報提供ありがとうございました。
 
 
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