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 新たなる剣”釘宮”

 今回のミッションは雪の降る廃寺にて行われる。
 先に来ていたヒデオとコウタはよもやま話をしていた。
 他愛もない会話をすることで戦闘への緊張を幾らか弛緩させる。
 これも重要な戦術である。
「何かさー、最近支給品の質が目に見えて落ちてない? いや、贅沢言ってらんないのは分かるんだけどさー。プリンのレーションとかもろに体に悪そうな味でさ! あのザラッとした甘さ耐えらんないんだよね」コウタが愚痴を言う。
「ちょっと待った、つなぎの人。それは聞き捨てならないな。確かに”プッチン”できないことに不満はあるがそれは別にプリンのせいじゃない。今度僕から手を回して”プッチン”できるよう手配しておこう」
「”プッチン”の話してねえよ」
「もとよりレーションに味を求めること自体が間違っている。あんなの単なる栄養補給だろ」とヒデオは言った。
「そうだけどさあ」
 屋根のない廊下をソーマが歩いてきた。
 そのまま通り過ぎるかと思われたが、彼に気付いたコウタが明るく話しかけたことにより、ソーマの足が止まった。
「あ、ソーマ! 今度の休みに全員で、コイツのリーダー就任祝いでもやろうかと思うんだけどどう?」
 隊長に対しコイツ呼ばわりは問題があるとは思うが、彼のいいところはそういうとこなのでヒデオはあえて何も言わない。
「断る」ソーマは即答。
「えーそう言わずにさあ」
「馴れ合いたいならお友達どうしで勝手にやれ」そう言うと彼は廊下から飛び降りどこかに行ってしまった。
「くっそー、ちょっと腕が立つからってエリート気取りかよ! 遅れてきて偉そうにすんなよな。だからアンタは友達が少ないんだよ! バーカ!」
 口汚く罵るコウタ。
 隊長としてもう一言仲間を侮辱する発言をしたら、配給を全部プリンのレーションにしてやろうか、とヒデオが考えていると、
「んだよー。人がせっかくさあ……。暗すぎだろアイツ」とコウタがぼやく。
 なんのことはない、コウタはコウタなりにソーマに気を使っているのである。
「ああっと! 作戦開始時刻だ! よし、行こうぜ!」そう言ってコウタは歩き出し、ヒデオもそれに倣った。

 部屋の中でソーマが一人剣を構えていた。
 こっそり覗こうとするとソーマは振り向き切っ先をコウタに突きつける。
 なるほど、気配探知はたいしたものだ。
 これならば、支部長が単独で特秘任務を出すだけのことはある。
 ヒデオが冷静に考えている横で突きつけられた本人は必死で弁解をする。
「ちょっ、ちょっと待った! オレだって! オレだよオレ、オレだよ婆ちゃん」
 リアルオレオレ詐欺、まさかこの目で見ようとは。
「チッ……、なんだ、お前か……」
「なんだじゃねーよ! 帰投する時間が過ぎても戻ってこないから探しに来たんだぞ。勘違いしないでよね。べ、別に心配とかしてないんだからね」
 ここにきて新たなるツンデレが。
 このゲームのツンデレ飽和指数はかなり高いようです。
「余計なお世話だ……、俺は俺の好きにさせてもらう」
「俺ら同じ部隊の仲間だろうが! 勝ってばっかり言うなよ!」
「……フッ……仲間か……。少し小突かれたくらいで死んじまう、おちおち背中も預けられないような仲間なら……いない方がましだ」
「コイツっ! ああ、分かったよ! アンタは”特別”だよ! たいしたヤツだよ!」
 売り言葉に買い言葉。
「お高くとまりやがって……。好きにしろよ! 俺は先に帰るからな!」
 一人ふて腐れながらコウタは一人で雪山を降りていった。
 それを見てソーマはヒデオにも話しかける。
「……お前も、俺みたいな化け物に関わるな」
 そう言ったソーマがあまりにも寂しそうだったから、ヒデオは自分の思いを告げる。
「僕は知っていますよ。どうしてあなたのチームから死傷者が多いのか。ソーマさん、あなたは自分から率先して最も危険な任務を請け負う。誰も死なせたくないから。でも、皮肉な話ですよね。危険な任務なら危険な任務ほど出る死傷者は多くなる。結果、あなたの目の前でたくさんの仲間が死んでいく。でも――――――――

 ―――――――――――もう大丈夫です。
 僕が隊長でいる限りあなたの目の前では誰も死なせない」
「………………………………」
 ヒデオの灼熱の焔眼にソーマが驚愕に打ち震える。
「あっ、そうだ。みんな仲良くするために、この際ニックネームとかつけましょう」
「勝手にしろよ」
「では、”ソーマたん”で」
「ぶっ殺すぞ」ソーマが凄んでみせる。
「では、”釘宮”で」
「テメェ」
 ソーマが本気で殺りにくるのを察知しマッハで逃げるヒデオ。
 それを罵声を浴びせながら鬼の形相を呈して追いかけるソーマ。
 一度意識してしまうと彼の声が全部釘宮ヴォイスにオートで変換されてしまうのだった。
 
 
 
 
 拍手ありがとうございます。
 追記にて、
 Liteさんにコメント返信があります。

>Liteさん
 コメントありがとうございます。
 僕もマックではメニューが手元にあるので”これ”で頼みます。
 ミスドもどうにかしてメニューを導入してもらいたいと個人的には思います。
 
 
 
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03/29|ゴッドイーターコメント(1)トラックバック(0)TOP↑
この記事にコメント
ちょww俺だって俺

そういえばおれおれ詐欺を片手にもう一方の携帯で110おしたってばあちゃんいたなぁw
From: Lite * 2011/03/30 00:33 * URL * [Edit] *  top↑
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