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 アラガミガール

 今日も無事アラガミ討伐を終えたヒデオ達。
 倒したアラガミから素材を回収します。
「こいつでラスト」
 ヒデオは捕食をしようとしたときどこからともなく声がかけられた。
「それ、ちょっと待った!」
 声がした方を振り向く一同。
 その視線の先にはサカキとソーマがいた。
「えっ!」
「博士、なんでこんなとこに?」
「説明は後だ」クールに言う博士だったが、その割には随分とゆったり歩いて近づいてくるものである。
 博士も男なので男の子の一度は言ってみたいフレーズベストテンに入る、”説明は後だ”と言いたかっただけなのかもしれない。
 ”説明は後だ”
「とにかくそのアラガミはそのままにして、ちょっとこっちに来てくれるかな?」
 博士のあとについて歩くヒデオ達は物陰に隠れこっそりシュウの遺体を観察する。
 博士は懐中時計を確認し、
「来たよ!」いきなりハイテンションになる博士。
 人影らしきものがシュウの死体に近寄って行った。
(これが目的か)
 全員飛び出し謎の生命体に武器を向ける。
 かくしてサカキ博士の人類の英知の結晶たる、ざるに木のつっかえ棒をして餌に引っかかった獲物を捕獲する作戦は成功した。
 少女のような形をした何かは死体の上に立ちあがり、ヒデオの方を見た。
 白い肌に血の赤いコントラストが月光の下に眩しく見えた。
「オナカ……スイ……タ……ヨ」
 その言葉にビビったコウタが一人武器を構える。
「いやあ、ごくろうさま! やっと、姿を現してくれたね。ソーマもここまでつれてきてくれてありがとう。君のおかげでここに居合わすことができたよ」わざとらしく登場する博士。
「礼などいい。どういうことか説明してもらおうか」
「いや、”彼女”がなかなか姿をみせてくれないから、暫くこの辺り一帯の”餌”を根絶やしにしてみたのさ。どんな偏食家でも空腹には耐えられないだろう?」
「博士、あなたは貧しい暮らしをしたことがありますか? ひもじい思いをしたことがありますか? ”どんな偏食家でも空腹には耐えられない”? ちゃんちゃらおかしいですね。食べれないものは食べれない。もしよかったら今度ひまわりの葉っぱでも食べてみてください。そうすれば僕の言いたいことがわかりますよ」ヒデオはちょっと待てよと博士の方に手をかざす。
「ヒデオって貧乏なんですか?」アリサが心配そうに言った。
「そうね、貧乏ネタに過剰反応してるわよね」とサクヤ。
「チッ、貧乏だけは一流だな」珍しくソーマも会話に参加する。
「お前貧乏なのかよ」
 DVDの延滞料金で食費までなくなったやつには言われたくなかった。
「み、みんなして言うなよ。僕が貧乏みたいな空気になるじゃないか」
「でも、貧乏なんですよね?」アリサがいちいち確認するように訊いてくる。
「貧乏ですけど」
「ちょっといいかな。そういうのはアナグラに戻ってからにしてもらえないかな」
 みんなでごめんなさいと頭を下げる第一部隊。
「チッ、悪知恵だけは一流だな」
「ええーっと……、博士、こ、この子は??」
「そうだね。立ち話も何だし、私のラボで話すとしようか」
 それから、博士は女の子的な生物にも近づいて行った。
 ヒデオは神機のグリップを強めに握りしめるが、博士はそれを片手で制する。
「ずっとお預けにしていてすまなかった。キミも、一緒に来てくれるね?」
「イタダキマス!」
「あぁ?」
 ソーマが顔をしかめるも、
「イタダキ……マシタ?」彼女は何も感じていないようだった。

 博士のラボにて、ヒデオ達一同は衝撃の事実を聞かされた。
 え~~、っと驚愕の声を上げる一同だったが、ヒデオ一人が無反応。
「あの、今何て?」
「ふむ、何度でも言おう。これはアラガミだよ」
 サクヤさんの質問に答える博士はいつも通りでそれが逆に事実を強調する。
「ちょっ! まっ! あぶっ!」ビビりまくるコウタ。
「えっ。あっ……」
「心配するなつなぎの人。僕たちは普段何と戦ってる? 単純に見た目が強さに比例しているわけじゃないけど、それなりの力があるやつはそれなりの体積を保有している。この子位の大きさなら別に問題ないよ」
「まあ、落ち着きなよ。これは君達を捕食したりはしない。ヒデオくん、キミは随分と落ち着いているようだけれど」
「いえ、現在の自然界でのヒエラルキーの頂点に君臨しているのは人間ですから。アラガミを抜きにすればという話ですけど。アラガミは成長するのではなく進化しているというレポートもあります。だとすれば、人間に近い形のアラガミがいる可能性も十分に考えられる」
「なるほど。話を続けると、知っての通り全てのアラガミにはね。”偏食”という特性を有しているんだ」
「アラガミが個体独自に持っている捕食の傾向……。私たちの神機にも利用されている性質ですね」
「その通り。まあ君達神機使いにとっては常識だね」
「……知ってた?」
「当たり前だ」
 どうやらコウタ一人が知らなかったようだ。
 つなぎの人。
 レギオスだけでなくここでもハブられる運命のようです。
「このアラガミの偏食はより高次のアラガミに対して向けられているようだね。つまり我々は既に食物の範疇に入っていないんだよ。誤解されがちだが、アラガミは他の生物の特徴を持って誕生するのではない。あれは捕食を通して、凄まじいスピードで進化しているようなものなのだ。結果として、ごく近い期間に多種多様な進化の可能性が凝縮される……、それがアラガミという存在だ」
 サクヤは息を呑み、
「つまりこの子は……」
「うん。これは我々と同じ、”とりあえずの進化の袋小路”に迷い込んだもの、ヒトに近い進化を辿ったアラガミだよ」
 ばったんばったん、と暴れる女の子。
「人間に近い……、アラガミだと?」
「そう、先ほど少し調べてみたのだが……、頭部神経節に相当する部分が、まるで人間の脳のように機能しているみたいでね。学習能力もすこぶる高いと見える……、実に興味深いね」
 ”実に興味深いね”その一言でヒデオの中の何かが壊れた。
 


 拍手してくれる皆様、
 ありがとうございます。
 
 

 
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