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 そこはあえて着たままで

 ヒデオとアリサとコウタの三人はサカキのラボでくつろいでいた。
 ラボには第一部隊の私物が次々と持ち込まれもはやレクリエーションルームである。
 ダレているコウタにしゃんとした姿勢で読書をしているアリサ、ヒデオはいつも通り緑茶の湯飲みを片手にみたらし団子をもっちゃもっちゃ、と食べている。
 室内をメビウスの輪のように徘徊していたシオだったが何かに気付いたのか、アリサの前までてくてく、と歩いて行くとアリサにいきなりパイタッチ。
 ぶふっ、と見ていたヒデオは緑茶を吹き出す。
 触られたアリサもそれがあまりにもシオの動作が自然過ぎてぽかんとしたままである。
 いやいやいやいや、羨ましいとか思ってないですよ。
「シオ、大胆だよ。くそっ、羨ましい」コウタが思わずぽつりと漏らす。
 ここにきて急激に上昇していくコウタとのシンクロ率。
 人はリビドーと言う業からは逃れることは出来ないのだ。
「エロス魔神ですね。どんびきです」
 まるで汚いものでも見るかのようなアリサの視線。
 ヒデオは何とかポーカーフェイスをキープする。
(バレたか?)
 次いでシオはコウタの腕に触れた。
 べしべし、と叩く。
 そして最後にヒデオをうしろからハグした。
 いきなりの女性との密着にヒデオがみたらし団子を落とす。
「うーん。おっかしーなー」シオは首を傾げ、「これ、おっかしーなー」と独り言を言う。
「おかしいのは、お前だよ」
 混沌と化した空間にサカキ先生が舞い降りた。
 どうやら解説をしてくれるらしいが。
 ごほん、と咳払いしてから、
「ふーむ……、人間の個体差が気になりだしたみたいだね。……興味深い」そういうことなのだよ、と博士。
「個体差……ですか?」アリサが訊く。
「ああ、体格差や、性格、人種、性別……、人間の多様性に興味を持ち始めているんだ。アラガミは分類上、無性生殖に近い繁殖形態をとってはいるけれど、新種のヴァジュラのような例もある。概念としての性別というものへの理解も時間の問題だろうね」
「この子も、見た目は……、女の子なんですけど……」
「そうだね、支部長もそろそろ帰ってくるだろうし、あの服もどうにかしないと……」

 翌日、第一部隊は全員サカキのラボに呼び出されていた。
「呼びつけてすまない。私ではどうにもならない問題が発生してしまってね」
 サカキは沈痛な面持ちで話しだした。
「彼女に服を着せてくれないか……」
 一同サカキの言葉の意味を汲み取れないようだったがヒデオだけは違った。
「……あえて、着せる、ということですか?」
 びしっと親指を立てるサカキ。
 しぐさが若干古臭いのはおっさんだからである。
「はぁ……。服……ですか?」サクヤがなんでそんなことで呼び出されなければならないんだといった感じで受け答えする。
「様々なアプローチを試みたんだが全て失敗に終わってしまってね……」
「メイドもですか?」とヒデオ。
「メイドもだね」とサカキ。
「ナースもですか?」とヒデオ。
「ナースもだね」とサカキ。
「制服もですか?」とヒデオ。
「制服もだね」とサカキ。
「天壌の神々の恩寵は既に形骸化してしまったのか……」
 ヒデオは絶望的な表情で床に崩れ落ちると頭を抱えた。
 そんなヒデオをアリサが、
「えいっ!」というかわいい掛け声の対極に位置するような威力の蹴りで蹴り飛ばした。「最近ちょっとカッコイイかも、とか思いだしていたのに……。ヒデオが変態だったなんて……」
「ちょ、ちょっと待ってくれ。それだと博士も同罪ですよ。なぜ僕だけが、不当な暴力の餌食にならなければ……」
 今度は頭を踏まれるヒデオ。
「私のときめきを返してよ……」
「二人とも、そういうプレイの様相を呈しているわよ」サクヤはやれやれといった感じだった。
 とりあえずヒデオをロープでぐるぐる巻きにして吊るしてから、
「話の途中だったね」
 サカキが何事もなかったかのように話の線を戻した。
「きちきち、ちくちく、やだ……」と主張するシオ。
「ということらしい。是非女性の力を借りたいと思ってね……」
「なら、なんで俺を呼ぶんだ……、戻るぞ」ソーマが退室していった。
「オレも役に立てそうにないし……。ちょっと今バガラリーがいいとこだったんだ……まかせたよ!」コウタもそれに続く。
「まったく薄情な男どもね……。とにかくちょっと着せてみますよ。シオーちょっとおいでー」サクヤがシオを奥の個室へと誘導した。
「なーにー」素直についていくシオ。
「博士、ちょっと奥の部屋借りますね。アリサちょっと手伝って」
「わかりました」
 二人は奥の部屋へと行ってしまった。
 それを確認してから、サカキは、さて、ヒデオくんとヒデオに向き直った。
 
 
 

 拍手してくださった方、
 ありがとうございます。
 追記にて、
 文月さんとニケさんにコメント返信があります。

>文月さん
 コメントありがとうございます。
 実は僕もランキングの仕組みがよく分かっていなかったりします。
 一体どういう原理でランキングが決まるのでしょうか。
 その辺りは謎ですが、とりあえずボタンをつけておけということなのでボタンは設置してあります。
 残念ながらランキングは数時間後には塗り替えられてしまいましたが、モチベーションはおおいに上がったので結果的にはOKです。
 今後は文月さんのブログのボタンも積極的に押していきたいと思っています。

>ニケさん
 コメントありがとうございます。
 僕はあまり人と関わらない生活を送っているのでニケさんの温かい言葉はとても嬉しかったです。
 自分のことを理解してくれる人がいるというのはそれだけで認めてもらえた気分になれるものですよね。
 僕の友人は少数精鋭部隊で片手で数えられますが、それでも不満はあまりありません。
 
 
 
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