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 ミッション『行方不明の衛士を探せ』

 行方不明の衛士を探すミッションである。

 磁軸の柱を使い扉の前まで行くとフロースガルが話しかけてきた。

 彼はユウツキたちを見て複雑そうな表情を浮かべて言う。

「衛士たちが行方不明になったのは、多くの鹿が狂ったように暴れているからだ。君たちがここから先へ進むというのなら気をつけた方がいい」

 事情は分かったのでユウツキが、さあ公宮に帰ろうと回れ右をすると、イータがチョップを繰り出した。

 痛い。

「ちょっと待つっす」

「私たちの目的は衛士たちを救助することです。何をしているのですか」

「いや、彼らもう駄目だって。大臣だってできたらとか言ってただろ?」

「諦めが早過ぎます」

「人生諦めが肝心だって」

「それは使い方を間違えてます」

 フロースガルは嘆息すると今度は通してくれた。

 扉を開けてみると、地面は鮮血で染まり何人もの衛士たちの死体があった。

 イータの表情が凍りつく。

「え……」

 ガンこは彼女の両肩を掴み真っ直ぐに瞳を見つめる。

「しっかりしてください。今私たちがしなければならないことは何ですか?」

「そ、そうね。まだ生きてる人がいるかも知れないっすから、探さないと」

 そのときユウツキが一匹の大鹿が右手にのびる細い通路を塞いでいることに気付いた。

 ガンこは斜にかけていたバッグから鹿せんべいを取り出し、ジミーに渡した。

「これを」

 ジミーは受け取ったせんべいを恐る恐る大鹿に差し出してみる。

 大鹿は濁った赤い瞳で青磁の体毛を揺らすとあっさりと近寄ってきた。

 その隙に他の四人は通路に滑り込む。足早に角を曲がり開けたスペースに出ると傷ついた衛士が一人いた。

 彼は一人で帰れると言ったが、ガンこが連れて帰るといって聞かなかった。

 五人は街に戻ると、負傷した衛士を文字通り病院送りにし、公宮に報告に行く。

 大臣はねぎらいの言葉をくれた。

 そして、今回の報酬はなんと破格の五百円である。しかも五人でですよ。

 明らかに最低賃金法に抵触している。もしかしてこの国にはそういう法律が無いのか。ユウツキが公国の民になったことを地味に後悔していると、珍しくクリスティが不満を言った。

「ちょっと待ってくださいー。もう少し貰えないんですかー」

 彼女の中の等価交換物の概念はこうである。

 肉まん一コ百円。

 今回のミッションでは肉まんを六コ消費した(クリスティが二コ食べた)ので、赤字である。

 大臣は難しい顔をすると、

「わしにはお主らを無職にするくらい割り箸を綺麗に割るくらいに簡単なのじゃよ」と言う。

 ええー。一国の大臣が脅迫とかしてくるの。

 しかも、割り箸綺麗に割るのは微妙に難しいし。

「冒険者なんて無職みたいなもんだし、あたしはそんなの怖くありませんよ」

「そのツッコミは悲し過ぎるっすよ」

 それ以上ゴネても埒があかなそうだったので、、四人は諦めて公宮を後にした。

 ……四人?

 あ、ジミー忘れてた。

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